プレスリリース
紫外線UV-A照射で「エンベロープウイルスの一種」を短時間に除去できることを実証(奈良県立医科大学/MBTコンソーシアム※共同研究)
株式会社ドゥエルアソシエイツ(本社:大阪府大阪市、社長:綱澤正泰)は、紫外線UV-Aを照射光とする新コンセプトの紫外線 /光触媒ハイブリッドフィルタの開発に成功し、200m²以上の大型施設用の空気清浄機を開発しました。本機により、窓を開放するいわゆる“換気”に近い室内空気の清浄化ができるようになります。
※奈良県立医科大学とともに、医学知識を全ての産業に導入するMBT(Medicine-Based Town)活動を行う一般社団法人です。
1.紫外線UV-A照射による光触媒フィルタのコンセプト
図1
大型施設用の空気清浄を実現する為に大風量下における光触媒フィルタの除菌性能を大幅に改善しました。二酸化チタンの微粒子集合体を約3~8mm径の球状に成形*し、これをハニカム構造の支持体に複数個配置して表面積を増大させると共に、フィルタ内の空気流に乱流を発生させ効果的にウイルス等が触媒球表面に付着する設計です。
触媒球表面に付着したウイルス等は、紫外線の照射によって短時間に除去されます。特に、「エンベロープウイルスの一種」に ついては、奈良県立医科大学医学部微生物感染症講座(教授:矢部寿一)及びMBTコンソーシアムによって、除去される事が確認されています。
※図1において、光触媒の表面ではUV-A照射によって効果的にウイルスが除去されていることがわかります。
※触媒球には光触媒球には有機バインダ成分が入っていない為、紫外線による劣化を防止する事ができ長期信頼性を確保しています。
2.空気清浄機ALUCUREの強力なフィルタ構成
図2
ALCUREは、4種類のフィルタとイオンクラスターモジュールから構成されています(図2)。第1段階のプレフィルタでは繊維や埃など比較的大きな塵を除去します。第2段階のカーボンフィルタ・第3段階のHEPAフィルタでは花粉やPM2.5等の微粒子などを除去します。第4段階の当社オリジナル光触媒フィルタでは、酸化チタンで出来た触媒球の表面に紫外線を当てると生じる強い酸化力と超親水性によってウイルスを抑え有機物の汚れや汚染物質を除去します。第5段階のイオンクラスターモジュールでは、発生させたプラスイオンとマイナスイオンによって空気中の汚染物質やウイルスに働きかけて抑制します。
このような強⼒なフィルタ設計で、⼤量の空気を短時間に清浄化する事ができるようになりました。このフィルタ群と低消費電⼒かつ静粛性の⾼いツインファン・エアジェットノズルとを組み合わせる事で⼤量の空気の送⾵が可能になり、窓を開放するいわゆる“換気”に近い清浄性能を実現しています。(特許出願中)